長引く咳・しつこい咳におすすめの漢方薬
大阪府吹田市の漢方薬局、田村漢方薬局です。
・熱は下がったのに咳がいつまもでも残る…
・咳が長引いて治らない…
・しつこい咳が残って困る…
そんな長引く咳にお困りの方は、この時期多くいらっしゃるのではないでしょうか。
咳に関しての漢方治療は、ウィルスや細菌との攻防で戦ってる体を助けるステージに使う漢方と、病が去った後に体に残ったダメージを回復させる漢方という二つの側面があります。
長引く咳の場合、気管支や肺などの呼吸器にダメージを受けている可能性があり、気管支や肺の状態によって、効果がある漢方薬は異なります。
・気管支の中が余分な湿でいっぱい→貝母(ばいも)etc
・気管支の中が乾いている。→麦門冬etc
・気管支の緊張が強い→蘇葉etc
・気管支が緩んでしまったり、疲れている→高麗人参etc
・いろいろな肺の病気で傷ついているものを回復させる→ 鼈甲(べっこう)etc
長引く咳におすすめできる、具体的な漢方薬をご紹介いたします。
<麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)>
大きな熱はなく汗が出て、咳もしくは喘ぐがある場合に第一選択に使える漢方です。
ここに桑白皮を加えると五虎湯と名前が変わり、よく小児喘息に使われる漢方になります。
一般に売っている漢方で応用する場合は麻杏甘石湯と二陳湯を一緒に購入して飲んでいただくと、長引く咳に割と安心安全に使える漢方となります。
詳しくは専門の方にお聞きの上ご購入ください。
(当薬局の患者様の症例のご紹介)
・50代 女性
マイコプラズマ肺炎になり、熱は下がったのですが、咳が長く続くと言うことでご相談いただき、こちらの組み合わせを服用していただいたところ、1週間ほどで大分と咳が楽になったと言うことで喜んでいただきました。
・50代 男性
39度の熱が出て、半日で下がったのですが、その後咳と痰が長引き、こちらの組み合わせを服用していただいたところ、翌日から周りもびっくりするほど咳が減り大変喜んでいただきました。また面白いことにいつもより鼻を噛むと楽に出すことができたと喜んでおられました。
<味麦益気湯(みばくえっきとう)>
こちらはダメージの残る肺を回復させるような漢方です。
味麦益気湯は補中益気湯に麦門冬と五味子を足したもので、コロナ後遺症外来でもこのような理由から補中益気湯と麦門冬湯が合わせてよく使用されています。
咳が長引くと日常生活も困ってしまいますよね。
同じ咳でも体質・症状・段階等により適する漢方は変わってきます。
お困りの方は一度ご相談いただきましたら、お一人お一人に適した漢方を処方させていただきます。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。