【呼吸が浅い、胸苦しい、痰が増える時におすすめの漢方薬】 (大阪府吹田市の漢方薬局 田村漢方薬局)
大阪府吹田市の漢方薬局、田村漢方薬局です。
胸の痛みや息苦しさ、呼吸が浅くなる
胸の中にある臓器である心や肺の働きが弱ると、胸の痛みや息苦しさ、呼吸が浅くなるなどの症状が現れることがあります。
胸の中にある臓器(漢方では上焦といいます)である心や肺の働きが弱ると、胸の痛みや息苦しさ、呼吸が浅くなるなどの症状が現れることがあります。
今回は、そのような症状の時によく使われる漢方をご紹介します。
心の気(働き)が衰えた場合に使われる漢方薬
まずは、心の気(働き)が衰えた場合についてお話しします。
漢方では、気(働き)が衰えると、水が停滞すると考えられてきました。この余分な水分が呼吸の邪魔をするため、呼吸が浅くなり、胸苦しさや痰が増えるといった症状がみられることがあります。
この場合によく用いられる漢方薬に、茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)真武湯(しんぶとう)があります。
どちらも、比較的体力の低下した方の「呼吸が浅い」状態に用いられることがありますが、この「呼吸が浅い」とは、現在でいう軽い心不全のような状態を指している場合が多いと考えられています。
茯苓杏仁甘草湯については、約1800年前の古典にも「短気(たんき)」、すなわち呼吸が浅い状態に用いると記載されています。
実際、私の父も心不全がありますが、この漢方を補助的に服用しながら、84歳になった現在も現役で仕事を続けることができています。
もちろん個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありませんが、臨床上興味深い経験の一つです。
一方、真武湯は「高齢者の朝の下痢に使う漢方」として知られています。しかし古典をよく読むと、「朝の下痢を治す薬」というよりも、そのような状態を示す体質や病態に用いる薬という意味合いが強く書かれています。
心の働きが弱ったために立っていることがつらくなり、自然と横になりたくなる状態、そして、横になると呼吸が楽になるため、起き上がるのがつらく感じられることがあります。
このような状態は外から見ると理解されにくく、「怠けている」と誤解されることも少なくありませんが、そういうことではないのです。
現在では、真武湯を補中益気湯や八味地黄丸などと併用し、軽度心不全の補助療法として活用し、良好な臨床経験を報告している漢方医も少なくありません。
※漢方薬の適応は体質や病態によって異なります。実際の服用については、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。
肺の気(働き)が衰えた場合に使われる漢方薬
次に、肺の気(働き)が衰えた場合についてお話しします。
漢方では、肺の気が不足すると、余分な水分や痰が停滞しやすくなると考えます。
この停滞した痰が気道を妨げることで、呼吸が浅くなったり、胸苦しさを感じたり、痰が増えたりします。
このような状態によく用いられる代表的な漢方薬が、
・枳実薤白桂枝湯(きじつがいはくけいしとう)
・栝楼薤白白酒湯(かろうがいはくはくしゅとう)
です。
朝になると、「ゲホゲホ」と苦しそうに痰を出しているお父さんやおじいちゃんを見かけることはありませんか。
ご本人は、痰が出ると少し楽になるため、一生懸命に出そうとします。しかし、その咳や痰は、ご家族にとっては少し気になることもあるでしょう。
このように胸に痰がたまり、呼吸が浅くなったり胸苦しさを伴ったりする状態は、まさにこれらの漢方薬が活躍する代表的な場面の一つです。
もちろん、痰が長く続く場合や、発熱・血痰・強い息苦しさを伴う場合には、肺炎など別の病気が隠れていることもあります。そのような場合は、早めに医療機関を受診することも大切です。
漢方薬は体質や症状、目的などによって、それぞれの方にあったお薬が変わってきます。
気になる症状がある方は、お気軽に漢方相談をされてみてくださいね。
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