【呼吸が浅い・動悸がする・不安感が強いといった症状の漢方の考え方】 (大阪府吹田市の漢方薬局 田村漢方薬局)
大阪府吹田市の漢方薬局、田村漢方薬局です。
最近、
・呼吸が浅い
・胸がざわざわする
・動悸がする
・不安感が強い
・のどが詰まる感じがする
などの症状を訴える方が増えています。
病院で検査しても大きな異常が見つからず、「自律神経の乱れかもしれません」と言われることも少なくありません。
古典に登場する「奔豚病(ほんとんびょう)」
昔の人も、このような症状を経験していました。
漢方の古典では、「奔豚病(ほんとんびょう)」という名前で記録されています。「奔」は走る、「豚」は豚です。胸の中を豚が走り回るような、落ち着かない感じ、胸のざわつき、動悸、不安感を表現した、とても印象的な病名です。
現代人にこの症状が増えている原因
現代人にこの症状が増えている原因の一つとして、
昔の人は農作業や職人仕事など、身体を使う時間が長い生活をしていました。
一方で現代は、デスクワーク、スマートフォン、人間関係のストレス、情報過多など、「頭や神経は忙しいのに、身体はあまり動かない」という状況が増えています。
私たちの身体には、以前のコラムでもお伝えしたように、呼吸や心拍、血流などを調節する自律神経があります。
本来、身体の動きに合わせて働くもので、例えば走れば、心拍数が上がる呼吸が増える血流が増えるという反応が起こる、といった具合です。
ところが現代は…仕事、人間関係、将来への不安、スマホから流れ続ける情報。
こうしたものにより、身体は動いていないのに、脳だけが「緊急事態だ!」と判断してしまうことがあります。
すると、交感神経が優位になり、心臓はドキドキする呼吸は速く浅くなる胸が苦しくなるという反応が起こります。
本来なら、その心拍数や呼吸の増加は、走る、運ぶ、働くという身体活動に使われますが、現代では、身体は椅子に座ったまま。
そのため、行き場を失った緊張感だけが残ってしまうんです。
現代風に言えば「自律神経が空回りしているような状態」とも言えるかもしれません。
漢方の古典では、気が下腹部から胸へ突き上がることを「気逆(きぎゃく)」「上衝(じょうしょう)」と呼びました。
そして、その不快感や胸の騒がしさを「胸の中を豚が走り回るようだ」と表現し、奔豚病(ほんとんびょう)という名前を付けたのです。
漢方での考え方
漢方では、こうした状態を「気が上へ上がり過ぎている状態」と考えます。そのため、興奮した状態を鎮めたり、胸のつかえを改善したり、心身を落ち着かせたりする漢方を用います。
代表的なものに、
奔豚湯、桂枝加桂湯、苓桂甘棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蠣湯、半夏厚朴湯、苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯
などがあります。
昔の人が「奔豚病」と呼んだ状態。現代風に表現するなら、「頭は緊張しているのに身体は動いていないため、自律神経が空回りしているような状態」と考えると理解しやすいかもしれません。
漢方は、その上がり過ぎた気持ちや身体の緊張を整え、胸のざわつきを落ち着かせることを目指します。
・呼吸が浅い
・胸がざわざわする
・動悸がする
・不安感が強い
・のどが詰まる感じがする
など気になる症状がある方は、お気軽に漢方相談で症状をお聞かせくださいね♩
漢方薬は体質や症状、目的などによって、それぞれの方にあったお薬が変わってきます。
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